第1回ART SHODO TOKYOに出品して下さったみなさんへ御礼のご挨拶。
山本尚志

芸術は素晴らしい。
「自分で勝手に書いたものが客観性を帯びる」(井上有一の言葉)から。
それは、みなさんがどれだけ意識したことがあるかどうか知らないけど、一種の奇跡です。
私は21歳の時にコレクターの徳田泰清氏に「あなたは天才かもしれない。いや、バカかもしれない」と言われて美術界に紹介され、それがご縁で大和プレス、ユミコチバアソシエイツのご厄介になっているアーティストです。
それは、実に25年という歳月と、幾多の奇跡の上にあるものです。
若い頃に海上雅臣氏の薫陶を受け、一時は美術批評の道に行きかけました。
それを固辞して、広島に戻り、学習塾に勤めましたが2年で倒産。以来、学習塾の経営で身を立てています。
それが、去年はようやくプロのアーティストとして、会社初任給くらいの収入を得ることが出来ました。
みなさんの目指す、プロのアーティストになるという夢の最先端は、まだまだそんなところにあります。
しかし、我々が目指しているのは、金銭的な成功ではありません。
世界的な芸術家となり、世界中に自分の作品が行き渡ること。
世界のどの美術館に行っても、自分の代表的な作品があることです。
それは、長い長い時間がかかります。おそらく、ここにいる誰も生きていない、そんな長い年月が必要です。
日本という美術の全く根付かない国から、世界的なアーティストが出ることは稀です。書道では井上有一しかいない。
私自身を含めた、その次の書家を輩出することを目指してやっています。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。

(やまもとひさし。ART SHODO TOKYOキュレーター、書家、現代アーティスト)